企業の周年記念はただの節目ではなく、「企業の成長」「顧客への感謝」「未来への展望」を伝える大切な機会です。その際に欠かせないのが、周年記念のノベルティです。
しかし、こんなお悩みをもつ担当者の方は非常に多いですよね。
- 「過去に選んだノベルティは、ありふれていて印象に残らなかった」
- 「特別感のあるノベルティで他社と差別化したい」
- 「顧客に感謝を伝えつつ、企業ブランドを強化したい」
周年記念のノベルティは、ただ配布するだけでなく、企業価値やブランドの魅力を伝える絶好の機会です。大切なのは、顧客がそれを通じて『特別な体験』を感じ、印象に残ることです。
この記事では、ノベルティが企業価値を高める理由や「特別感」を生むための具体的なアイデアを詳しくご紹介し、他社と差をつける「成功する周年記念ノベルティ」の選び方をお伝えしていきます。
ぜひ、最後までお付き合いください。
目次
周年記念のノベルティの役割は単なる「記念品」ではない
①顧客との感情的な接点を作る
ノベルティは、ただ物を渡せば良いというわけではありません。
企業と顧客を感情的に結びつける「体験」の一部です。
体験というと大袈裟に感じるかもしれませんが、私たちは普段、人からものをもらった時、ただもらったというだけではなく、体験として記憶に残しているのです。
たとえば、ありきたりなペンやメモ帳をもらったときの印象を思い出してください。
ほとんどの人はそれを「無難」と感じるだけで、特別な感情を抱くことはありません。しかし、限定デザインのアイテムや手作り感のある商品をもらうと「自分だけのもの」という特別感が生まれ、印象に強く残ります。
あの時、この人に、こういうものをもらったな・・・と記憶に残るというのは素晴らしいことですよね。
周年記念のノベルティも、より多くの人に、そういった体験をしていただけるようなものを選ぶことを目標にすると、何を選ぶべきか取捨選択がしやすくなります。
ものを通じて心を動かす「体験」を、ぜひ追求してみてください。
②ブランドイメージを伝えるツール
ノベルティは「企業の考えの縮図」と言っても過言ではありません。
例えば、エコ素材を使ったノベルティであれば、その企業が環境への配慮を重視していることが伝わります。また、伝統的なデザインや手作りのアイテムは、企業の「誠実さ」や「長い歴史」をアピールする強力なツールになります。
企業の理念を思い起こし、それに通じるものを選ぶと一貫性がでて、ブランドとして確立したものを渡す機会になりますよね。
③記念日を共有し、感謝を形にする
周年記念やイベントは、企業にとって大切な節目です。
特別感のあるノベルティは、この節目に関わる全ての人々(顧客、取引先、社員)に対する感謝を具体的な形で表現できます。
感謝は日頃なかなか口に出して伝えることができないですよね。
ノベルティを通して、お相手に感謝の気持ちが伝わると、より多くの人にその思いを届けることができるので、ぜひ感謝を形にするものとしてノベルティを選んでいただきたいです。
周年記念のノベルティに特別感が重要視される背景
周年記念のノベルティがただの記念品ではないことをお伝えしました。
現代では、特別感を感じる機会は少なくなりましたよね。
感動や感謝を感じる瞬間がもっと多ければ、より豊かな気持ちになります。
その機会をノベルティで作り出すことができれば、周年記念は成功と言えるかもしれませんが、とても難しいのも確かです。
では、特別感が重視される背景について考えていけば、成功の答えが見つかるかもしれません。その背景についてみていきましょう。
①情報過多の時代における差別化の必要性
現代は「情報過多」の時代です。
SNSやインターネットを通じて、顧客は毎日膨大な数の広告や商品情報に触れています。
このような環境では、ありきたりなノベルティでは埋もれてしまい、顧客の記憶に残ることはできません。
現代人は、さまざまな情報を知りすぎて、ちょっとしたことでは感動しなくなってきているのです。
特別感のあるノベルティは、他社との差別化を図り、顧客に「この企業は自分を大切にしている」と感じてもらう手段として最適です。
よくある品物ではなく、少し工夫をしたものをお渡しできれば良いですよね。
②感情を動かすマーケティングの効果
心理学的にも、特別感を与えるマーケティングは顧客の記憶に深く刻まれることが証明されています。
特別感を感じると、脳内でドーパミンが分泌され、ポジティブな体験として記憶されます。このため、ノベルティが「他にはない特別なもの」であればあるほど、顧客との感情的な結びつきが強くなります。
③SNS時代の口コミ効果
SNS時代では、ノベルティが「シェアしたくなるもの」であるかどうかが非常に重要です。
例えば、ボールペンをもらってもSNSに投稿しようとは思わないでしょう。
しかし、ユニークなデザインや高級感のあるアイテムならば、自然と「写真に撮りたくなる」「誰かに見せたい」といった衝動が生まれます。
この拡散効果が、企業の認知度向上やブランディングに貢献してくれるのです。
もらった人がSNSにアップしてくれたとなると、それは満足してくれた証のようなものです。
また、その投稿が多くの人の目にとまれば、さらに大成功ですよね。
このように、情報過多による特別感を感じにくい今の時代に、感動できるようなものを選ぶことができれば、SNSで拡散されたり、感情的に「この企業を好きかもしれない」と感じてもらうことができるのです。
そういう目線でノベルティを選べれば、成功に近づけるかもしれません。
成功する周年記念ノベルティの条件とは
では早速、成功する条件をみていきましょう。
このポイントをおさえてノベルティを探せば、自然と選ぶ商品は絞り込まれてきます。
まずは条件と考え方を確認しておきましょう。
①企業らしさを反映する
特別感を生むためには、企業の個性をしっかりとノベルティに反映させる必要があります。例えば、以下のようなポイントを押さえましょう
- 企業の歴史やビジョンをデザインに取り入れる
- 企業の強み(サステナブル、品質重視など)をアイテムで表現する
デザインで取り入れるか、アイテムで表現するかですね。
取り入れやすい方を選ぶと、ノベルティを選ぶ担当者の負担は減るかもしれないですね。
②実用性とデザイン性のバランスを考える
受け取った顧客が「使いたい」と思うことも重要です。
実用性があるアイテム(エコバッグ、タンブラーなど)は、使用回数が多いので、長い間企業の名前やロゴを見てもらえる機会を増やします。
一方で、デザイン性が低いと「つまらない」と感じられてしまうため、両者のバランスがカギです。
ずっと使ってもらうものをノベルティで選ぶなら、デザイン性を高めなければなりません。
おしゃれでないものを、ずっと使う気にはなれないですよね・・・。
デザイン性を高めるためには、制作会社やデザインのノウハウが必要です。
それはちょっと無理かもしれないと感じた場合は、長期的な利用のものではなく、食べ物やお菓子など消耗品をグッズとして選ぶ方が良いかもしれません。
③ノベルティに限定感や希少性をもたせる
「このイベントだけ」「この企業だけ」といった限定感は、ノベルティに特別感をプラスしてくれます。
人間は、手に入りにくいものや限定されたものに価値を感じる心理を持っているため、ノベルティにもこの要素を組み込むことが効果的です。
ただ、イベントのロゴや企業のロゴをドンと載せるだけなどは、あまり好まれないかもしれません。そこにも見せ方のセンスが必要になってきます。
よくコラボ商品などを見かけますが、コラボというと限定感を感じますよね。
それらを活用して、ある程度知名度のある商品を使って、デザインを変えるなどで対応することも一つの手としてよく使われるものです。
亀井堂総本店でもノベルティ用のお菓子として瓦せんべいで取り扱っております。
イベントのロゴマークやメッセージ等を昔ながらの焼き印にし、職人が一枚一枚瓦せんべいに押してお作りします。
きっとその重みも感じていただけるかと思います。
瓦せんべいは、日本の伝統的なお菓子であり、瓦は家を守る役割を担っていることもあって、家を守る力や、家族の健康・幸運を祈る意味が込められていると言われています。
もしご興味のあるかたは、ぜひお問い合わせください。
特別感のあるノベルティが企業価値向上に与える影響
ここまで読んでいただき、予算や時間を考えるとノベルティ選びにそこまで時間をかけれないと感じられた方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、周年記念のノベルティに特別感を持たせることで、企業価値に大きくプラスの影響を与えると考えると、普段かけている広告費やデザイン費と比べると、ずっと手軽である場合が多いのも事実です。
最後に、ノベルティが成功した場合の効果についてご紹介していきます。
①顧客ロイヤリティの向上
特別なノベルティを受け取った顧客は、企業に対する良い感情を持つだけでなく、「またこの企業と関わりたい」という気持ちを持つことが多くなります。
これにより、リピート率の向上や長期的な顧客ロイヤリティの確保につながります。
どんなきっかけであっても、企業に対してプラスの気持ちをもつことは、すぐにではなくてもどこかで、必ず良い結果につながるはずです。
目に見えない結果への投資になりますが、ぜひ重要視したいものです。
②口コミや紹介による新規顧客の獲得
特別感のあるノベルティは、受け取った顧客が他人に自慢したくなるため、口コミを生みやすいです。SNS上で拡散されるだけでなく、取引先や友人間での話題に上ることもあり、新規顧客の獲得につながります。
③ブランド価値の強化
「この企業は特別なものを提供してくれる」という印象を与えることで、顧客の心の中に高いブランド価値を築くことができます。
他にはないアイデアがある。や、面白いことをしてくれそうだという期待感を自然と作ってくれる効果があります。
また、ノベルティのような細かなものにも、こだわりを持っているという印象は、真面目さや顧客にたいしての誠実さを感じやすいですよね。
まとめ
周年記念のノベルティは、単なる記念品ではなく、企業の成長や感謝の気持ち、未来への想いを顧客に伝える重要なメッセージツールです。
選び方ひとつで、顧客や取引先の心に残る「特別な体験」を提供し、企業のブランド価値を大きく高めることができます。
成功するノベルティ選びのポイントは4つです。
- 特別感:オリジナル性や限定感があり、顧客に感動を与える。
- 実用性もしくは消耗品:日常で使えるアイテムで長期間ブランドを印象づける、食べ物はこだわりを感じ美味しくいただけるもの。
- 拡散力:SNSで思わず投稿したくなるようなもの。
- 企業らしさ:伝統やサステナブルなど、企業のメッセージを反映する。
「顧客の記憶に残る周年記念ノベルティ」は、企業と顧客との信頼関係をさらに強固にし、今後のビジネスにもプラスの影響をもたらします。
今回は、周年記念の機会を最大限に活かすための条件やポイントをご紹介してきました。
顧客の心に残る特別なノベルティを作り上げ、企業の次なる成長につなげていきましょう。